ブックレビュー

ベストセラー作家が教える書く力の磨き方

こんにちは、ざらつです。

本日は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んで

感じたことを書きます。

「嫌われる勇気」を共著で書いたフリーランスライターの

古賀史健さんの本です。

 

 

なぜ読もうと思ったか

今まで文章を書くということを意識してやってこなかったので

論理的に分かりやすく読みやすい文章を書いてみたかった。

頭の中で文章がまとまらずブログを書くスピードが遅いので

書く技術を身に付けたかったから。

 

いわゆる国語の教科書的な、読んでて眠くなるような

内容をイメージしていたが、読みやすい本でした。

文章を見て読者がどう感じるかを詳しく詳細に説明されている。

学生の内にこの本を読んでいたら書くことが

もっと好きになっていたかなと感じました。

 

ブログ書く上でもやっぱり書く力を上げていきたいし

読み手に伝わりやすい文章にしたいですよね。

 

話すことと書くことは全くの別物

”「言葉を話すこと」を例えるならテレビのようなもの。

言葉を、話し手の身振り手振りや表情によって感情が伝わる状態で受け取っている”

”だから文章が多少めちゃめちゃでも受け手は足りないところを

補いながら受け取っているから理解しやすい”

”それに対して、

「言葉を書くこと」は例えるなら新聞のようなもの。

書き手の喜怒哀楽を表情で伝えることもできない”

”使える道具は文章だけ。

声や表情など普段使い慣れた武器が使えず

自分の気持ちを正確に伝えるのは困難”

”だから「書くこと」というのは読者に伝わりずらいため

難しく感じてしまう”

 

確かに書くことは難しいですよね。

考えて行く中で頭の中に単語やイメージは浮かびますが

それを自分の気持ちのままつなげていくのが大変。

一生懸命考え抜いた文章も最初から最後まで通して読むと

分かりづらかったり。

自分の気持ちをそのままに表現することは難しい。。。

ストレートな表現はもちろん例え方も重要です。

 

話すように書くだけでは足りない

”私たちの日常で「これを話そう」と思って一言一句考え抜いて

話す内容を決めてる人はまずレアである”

”思いついたままに喋るけどお互いに理解して意味はだいたい通じている”

”それは言葉以外の要素を使ってコミュニケーションをとっているからだ”

”顔の表情、声のトーン、話すテンポ、身振り手振りなど使って会話しているからで

言葉が足りなくてもカバーできる要素があるため言葉が足りなくても伝わりやすい”

 

”これが電話になると少し難しくなる。

表情が見えないため自分の感情が伝わりにくくなり

より一層声のトーンや声色、話すテンポが大事になってくる”

”「目」や「耳」からの情報がいかに大事か”

”さらに文章だけになるとより一層読み手には感情や思いが伝わりづらい。

なんせ情報を得られる手段が書いてある文章からしか存在しないから

表情や声で補足していた部分も分かる文章にしないといけない”

”そういった意味で、話すように書くというのは情報が少なすぎて

伝わる文章になりづらいんですね”

 

読んでいて仕事で受ける電話のやりとりを思い出しました。

私がまだまだ新人の頃、電話の出方を教わった時

電話でのやりとりでは私たちの表情はお客様には伝わらないから

話し言葉より声のトーンを2段階くらいあげて話すと感じよく伝わるよ。

とアドバイスをもらったのですが、電話でもそれぐらい変えないと

伝わらないってことは文字だけの言葉にしたらなおさらです。

文章の前後の意味合いも大事になってきますね。

 

全ての文章には主張が必要

”文章を読むとき読者は必ず「この人は何が言いたいのだろう」と

考えながら読んでいる”

”書き手の姿が見えないことには「結局何が言いたいんだ」という

気持ちになってしまう”

”「主張」が明確になることで文章全体が読みやすくなる”

”どうして文章などというまどろっこしい手段を用いて、多大な時間と

労力を費やして書く理由は読者を動かすため”

”自分が有益だと思った情報を伝えることで、他社の心を動かし、

考えを動かし、ひいては行動まで動かす”

 

文章を書く理由がスーッと腑に落ちる感覚です。

事実だけを淡々と書いて文章にしても心は動かされません。

「へ〜そうなんだ」で終わってしまい記憶にも残らないと思います。

書き手の「なぜそれを書いたか」という感情や自分の考えが

あるからこそ読む側の人が納得、同調、反論して文の良し悪しがハッキリします。

この著者の本は面白いなとか、この著者は合わないなとかは

そういうことが原因ですね。

 

まとめ

この本を読む前は文章を書くことが「難しい」「才能がないとダメ」

「表現方法を知らないとダメ」と単純に表面から見ただけで判断してました。

でも実際はそもそも「何を伝えたいか」の主張がはっきりした上で書くべきなんだな

と自分に足りないところがはっきりしてきました。

「伝えたいから書く」この当たり前のことを認識して書くかどうかで

読み手の感情に触れられるかどうかが決まってくる。

そういえば仕事していてもこれだけは絶対に伝えたいことというのは

自然と熱が入って少なからず気持ちも伝わっていたな。

言葉と文章の違いはあるけども「伝えたい」という感情が入り込まなければ

100あるうちの100の文章になってしまう。

自分らしさというのは自分の感情を熱く入れた

自分の分身を生み出すことなのかもしれない。

 

この本は2回目が面白そうだなと強く感じてます。